株式会社アライテント

アライテントのテントはこんな考えで作られています

エアライズ、ゴアライズの入口はなぜ狭いほうに付いているのか。
 テントの入口は狭い側に付いていたほうが良いのか? 広い側に付いていたほうが良いのか? テントを選ぶときにどちらが便利か議論の分かれるところです。
 どちらの意見にもそれぞれ言い分はあります。
「エアライズ」「ゴアライズ」の入口の位置が決まった理由はとても簡単なものでした。
 なぜなら、この2 つのテントの原形になっている「ライズ1 」が〈自立するツェルト〉として設計されたものだったからです。ツェルトは広い側に入口がくることはありません。「エアライズ」「ゴアライズ」の入口はツェルトの伝統を受け継いでいるのです。
 ただ、この狭い側に入口を持っていることで、エアライズ、ゴアライズは幾つかの特徴を持つことができました。それはこんなことです。



JAC 青年部ダウラギリ登山隊97
・雪壁などで、雪面を切り崩してテントサイトを作る際に、狭い棚でもテントを設営することができる。(写真参照)
・風が強い場所でテントを張る場合、入口を風下側に向けたとき、テントが風を受ける面積を小さくおさえることができる。
・風などで、フレームが折れてしまったような場合でも、大きなシュラフカバーのようにテントの中に潜り込んで使用することができる。


 こうした特徴は、厳しい状況下でテントを設営しなければならない場合、有利に働く要素です。また、これらの特徴は、小型のテントであればあるほど顕著にあらわれます。
 冬も含めたオールシーズンの使用を考えた「エアライズ」「ゴアライズ」にはこうした特徴が良く適合します。(「エクスペディションドーム」などの入口も同じ考え方が適用されています。)
 これに対して、無雪期の使用を前提に設計された「トレックライズ」では、上記のような要素を考える必要があまりないため、テントの広い側に入口を持ってきてあるのです。こうすることで、以下のような特徴を持つことができます。


・換気性能の向上
・開放的な居住性を得ることができる


(もちろん、『広い側に入口がある「エアライズ」が欲しい』という皆さんの声に応えるという目的が一番最初の開発目的です。)
シームコートはなぜ付いているのか。

付属の防水液「シームコート」
 アライテントで製造しているすべてのテントには、防水液「シームコート」が付けられています。
 これは、テントの強度や、使いやすさを考えたときに、機械的なシームテープによる防水加工ではどうしても満足のいく防水性能を発揮することができないために、ユーザーの皆さんに防水加工を行なっていただくためです。
 ユーザーの皆さんにとっては面倒な作業かもしれませんが、どうかご自分のテントをより完璧な状態で使用するためにご協力をお願いいたします。


シームコートによる防水加工が必要な箇所
(どちらもシームコートは外側から塗り込んで下さい)


1.ナイロン製テントのコーナー部分

2.ゴアテックス®製テントの天井ループ部分

水は縫い目から浸入しません 水はループを通って内部に浸入します 外側に塗られたシームコートが水の浸入を防ぎます

シームコートの塗り方へ

結露について
 テントの内側に細かい水滴が付着する場合があります。これが結露です。
 テントやツェルトの場合、炊事などによる水蒸気の発生元や極端な気温差がなくても、結露は発生します。特にツェルトの場合、防水加工をかけた布地を使用しているので全面にわたって発生します。
 これはテントの中のような狭い空間の中では、通常の屋内よりも水蒸気の濃度が高くなることが原因です。そして、テントの中で常時、水蒸気の発生源となっているのが人間なのです。
 人体の構成要素の約60%は水分です。仮に人が1日に2リットルの水を摂取した場合、そのうちの約35%に当たる0.7リットル(缶ビール2缶分ですね)が、皮膚の表面や、呼吸によって放出されています。こうして狭いテントの中に水蒸気は満たされ、結露が発生するわけです。(ゴアテックス®のテントでも程度の差はあれ、結露は必ず発生します。)
 結露は特に防水加工を施してある、シートの立ち上がり部分などに集中的に発生します。また、防水加工をかけられているツェルトなどでは全面的に発生します。
 「雨も降らないのに水が漏った」というお客様のお電話に象徴されるように、こうした結露はよく漏水と間違えられます。良く調べてみると水が漏る場所がなかったという場合が多いようです。
 結露は換気を頻繁に行うことでかなり防止することはできるのですが、100%結露の発生を防ぐことは、現時点では不可能です。
 もちろん私たちは効果的に結露を解消できるようなテントの開発に努力していくつもりですが、結露は必ず発生すると考えて、濡らしたくないシュラフなどは、シュラフカバーなどで防水加工をしておいたほうが良いでしょう。(特にテントの壁際で寝る場合)
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